2010年2月17日水曜日

憧れのコウコク





今から11年前に買った
「閑休自在 悠々自滴 異口同飲」という本。


これは、あのサントリー山崎(ウイスキー)の広告の
「なにも足さない。なにも引かない。」という
コピーをつくった西村佳也さんと
アートディレクターの長谷川好男さんが携わられた
一連の新聞広告を集めた本だ。




私はこの「なにも足さない。なにも引かない。」という
短くてムダのないコピーがとっても好きで、
この本をパルコの書店で見つけたときは、
躊躇することなく、速攻で買って帰った。


その広告は、新聞紙面中の縦長の“表札型”と呼ばれるスペースに、
ワンビジュアル(写真またはイラスト)とタイトル、
そして文章は300字で表現するというスタイルだった。


内容は、全然関係のない様々な要素を取り上げつつ、
最後は必ず“ウイスキー(山崎)”に落とし込むという流れで、
「閑休自在」「悠々自滴」「異口同飲」3シリーズ全134編、
12年間に及ぶものだった。



134編どれを見ても、同じクオリティで、
どれも“ナルホド!”と感心してしまうほど、おもしろいものだった。


読み終えた私は、もろに触発されてしまい、
「いつかは、私もこんなシゴトがしたい!!」と思うようになった。


しかし、いくら待っても、
こんな私にそんなオファーもあるわけもなく(笑)、
待ちきれなくなった私は4年後、
「だったら自分で、そのシゴトをつくってしまえ!」と
DoT. Clearance CardというDMのカタチで、
毎月、同業種の人や会社に送った。


こちらの内容は、
私の趣味の「クルマの運転」で経験したことが核となり、
そこから、本業の広告のシゴトや
時事ネタ等に結びつけていくというものだ。
(ウイスキーがクルマになった感じ)


やはり、ワンビジュアル(写真)と文章はタイトルを含めて
10行で表現するというスタイルにこだわった。

サイズもあえて小さい通常のハガキサイズにしたのは、
一般的なクルマのタイヤ1本分の接地面積が、
ちょうどハガキ1枚分というのがあったので
そこにもこだわってみたからだ。


私のは、どちらかというと音楽CDのアルバムのイメージで、
まず最初に年間を通してのテーマを決めて、
それがアルバムのタイトルとなり、
(年賀状がアルバムの表紙で、写真とタイトルのみで文章なし)
その中の曲を、毎月1曲づつリリースしていく感じだ。
(写真が作曲で、文章が作詞といったところだろうか)

最終的には12月に、それが全部完成するようになっている。
(2005年は連作が多く、全18枚になってしまったけど...^ ^;)


始めてから8年が経過して現在、80枚くらいはつくっただろうか...

サントリー山崎の新聞広告の12年134編まで
できるかどうか分らないけど、
こうして今回、記事にしていて気がついたことがあった。

それは偶然にも、11年前に出版されたこの本、
「閑休自在 悠々自滴 異口同飲」と同じ年に、
現在まで続く私のDoT. Clearance Cardの核となるクルマ、
CELICAもデビューし、即購入していたことを...




ブログランキング・にほんブログ村へ
blogram投票ボタン

0 件のコメント:

コメントを投稿